Columnコラム
美容室の差別化とはなんぞや
2022.04.26
美容室の差別化とは一体なんなのか・・・いや答えは、そんな都合のいい差別化なんてもはやないってのが答えになる。
なぜか??
・誰でもできるコモディティビジネス
・円熟産業
などなどあるが、差別化が不可能な産業はたくさんあって美容室もその一つだ。
そしてそんな円熟衰退産業はやたら自分たちにとって都合のいい”差別化”を声高に叫ぶのが特徴だ。
本当に差別化ができている会社は”差別化”なるキーワードは使わない。
何故なら日本には独占禁止法なるものが存在するからなのだが
ではお客様に対して一体どうやって他サロンと区別をつければいいのか・・・
それも答えは明確で、もはやサービス面では不可能であると言い切れる。
ではどこで明確な違いを作るかが肝心なのだが、それも答えは明白であるのだが
それはサロン風土・企業風土で生み出すしか無理だろう。
風土とは年々積み重なっていく地層のようなもので一朝一夕にできるものではない。
そして毎年変化を繰り返して永年に続いていくDNAのようなものでなければならない。
それが経営理念であり、経営計画書であり規律である。いやもうそれしかない。
そこにどれだけ経営者である一人の人間の覚悟と情熱をつぎ込めるかで、もはや現場でのお客様満足は変化する。
そして結果が変化するのだ。
もはや美容室のようなコモディティビジネスでの顧客満足は、どうやってカットしたか、どうやってカラーしたか、誰がカットしたかレベルでは顧客満足はないのだ。いやニッチの一定顧客層にそれは可能だがそれはもはや個人商店レベルで社会に与える影響は少ない。
それに個人スキルや人間性に自信があるのなら、自分で早くやればいいだけの話。
真の顧客満足はそのサロンスタッフの価値観の統一から生まれる。そこでの一体感からしか生まれない。
それが規律であり、価値観の統一であると言い切れる。
つまりお客様向け顧客サービスの内容なんかではなくて、いかに美容師のスタッフ含め企業内部にそれを浸透させるかってこと。
そして別に価値観が合わないんだったら、たくさん美容室はあるしそっちにいけばいいと思う。
だって価値観や考え方が合わないんだから仕方がなくって男女関係や友達関係と同じ。
今年度はより価値観と規律を統一させる。
そしてそれと同時に他サロンにはない労務形態・評価制度・給与制度を確立させる。
この二つはどっちか片方でもうまくいかないと思いますので両方必要です。
そしてそれがたくさんの来ていただけるお客様に喜んでいただけるサロンにますますなる。
そしてそれが他サロンとの明確な違いになる。
そのように確信しています。